ラ・マンチャの男(松本幸四郎・松たか子) [ウーマン]
「……人生自体がきちがいじみているとしたら、
では一体、本当の狂気とは何か? 本当の狂気とは。
夢におぼれて現実を見ないのも狂気かもしれぬ。
現実のみを追って夢を持たないのも狂気かもしれぬ。
だが、一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生に、ただ折り合いをつけてしまって、
あるべき姿のために戦わないことだ。」
ラマンチャの男を観劇しました。松本幸四郎さんと松たか子さん。もちろん幸四郎さんのはまり役であり、ブロードウエイで英語バージョンで公演もされたほどのキャリアですから、素晴らしいの一言です。もう,役と役者との隙間がないというか違和感が全くないんです。松さんもさすが血筋なのでしょうか、あばずれ女の役は存在感がありなかなかの好演でした。
2時間という1幕もののミュージカル、とてもまとまりがよくって観やすいのでしょうか?いささか照明が常に暗いので、みにくいところもありましたが。また、ストーリーも、時には素朴な笑いがこぼれるようなシーンがあってもいいかなと思いました。
いわゆるメッセージ性のあるきちんとした脚本は、著者がセルバンテスですから当然といえば当然ですね。何箇所かで魂にずしんと来るメッセージがあり、涙がこぼれそうになりました。シーンが悲しいからではなく、人間ガ生きるという事についてのメッセージに涙したという感じ。
「魂以外は全て自分のものではない」というメッセージも。まったくそのとおり。
だからこそ、もっと魂を磨かなきゃって痛切に感じました。
見果てぬ夢・・・夢を追っているからこそ、人は、人の魂は生かされているんですね!
「いつでも夢を」ですね!(笑) 大変納得しました。良い日でした。
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