宗教って・・・私のかみさま

「貴方の宗教は何ですか？」そう聞かれると、いつも『仏教」と答えていました。 外国では宗教を持っていないという事はかなり奇異に見えるから、仏教と答えておくのが正解だと教えてくれたのは誰だったのか・・・覚えていませんが、でも、いつも私は海外では「仏教徒」でした。 でも真実は違います。私は仏教徒でもキリスト教徒でも、イスラム教徒でも、まして新興の宗教の信徒でもありません。 宗教を忌み嫌ってるのか、と問われれば、そのような事は決してありません。人々が理屈などなく、ひたすら信じる姿はとても素晴らしいと思います。そしてどの宗教もその開祖たる方々は神であると思います。でも、その宗教の信徒であるから導きがあり、救われる・・・という布教用キャッチコピーが撒かれるのが、納得いかないのです。 もちろん、（と言い切ってしまって・・・）神は存在するでしょう。神をどこで見つけるか、それは個々人の問題でしょう。手探りしつつ、自分で見つけるのではないでしょうか？ あっちにもこっちにも神様がいらっしゃる時もあれば、お隠れになっている時もある。見つけたいときも会いたくもない時もあるかもしれない。でも、いつでも会いたい、そばにいて欲しい、自分を見守っていて欲しいし、皆を見守っていて欲しい。 あれは小学校を終えようとしていた年の始まりの夜でした。祖母がこの世を去っていきました。皆にメッセージを残し、枕元にいらしたお医者様に『先生、ありがとうございました」とお礼をのべ、「もう逝かせて頂きます」といって祖母は他界しました。 最愛の祖母を亡くした悲痛さに堪えられないでいた私に、誰かが「おばあちゃんが安心して天国にいけるようにお経さんを唱えてあげなさい。お経さんが一番の今のおばあちゃんのご馳走なんだから・・・」と慰めてくださいました。 今から思えば、なんとも不思議な話ですが、私はその夜のうちにお経を暗記して唱えられるようになったのです。その時は、自分も、そして周りも何ら驚きもしませんでしたが、今振り返ってみると摩訶不思議。きっと信じるという事はこんな事なんだろうって思います。 大きな愛、自分の中の神を信じて日々を送っていきたいと思います。

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